伊丹市職員労働組合のブログ

伊丹市職員労働組合の活動の記録

市長と組合役員との懇談会

2022年8月31日(水)は、市長と組合役員との懇談会がありました。組合役員の任期は2年でであるため、役員体制が変わる2年ごとにこのような懇談会の場を設けています。

今回の懇談会において、市長からはデジタル戦略とグリーン戦略を基軸として、時代の転換期であるという話がありました。さらに、伊丹市では新庁舎への移転もあり、職員の働き方が大きく変わっていきます。このような状況においてこそ、職員一人一人が自ら考え、現場から変化していく、「現場主義」が重要であると市長は強調されていました。

さらに、隈研吾氏の設計思想についても話は進み、時代の変化を踏まえることができ、色々なことができる「やわらかい」環境、自由闊達な職場づくりが重要になるというご指摘もありました。これらの働き方や組織づくりの考え方について組合も同じ認識を持っており、これらの理念を具体化できるよう、引き続き積極的に活動していきます。

また、デジタル化が進む一方で、人間がやるべきことを一緒に考え、楽しさとやりがいを持てる職場環境を構築していく、そのような議論をすることもできました。そのためにも、市長も強調していましたが、ハラスメントの問題は見過ごすことはできません。組合にとっても重要な課題であり、懇談会の場でもハラスメントの予防対策と事後対策について語り合いました。この懇談会で議論したことも踏まえ、ハラスメント対策に取組んでいきます。

懇談会で特に興味深かったのは、デジタル化との関連で、攻殻機動隊の話もしながら、これからの社会について議論できたことです。デジタル化やAIの導入等によって市役所が便利になる、それだけの話には終わりません。技術の発達により「人間」という概念すら変わっていくのかもしれない、このようなことまで考えていかなければいけない時代になっている、という話にまで及びました。これはまさに「人権」の問題とも関わってきます。組合も、学習会等を通じて、この「人権」の問題についても考えていきたいと思います*1

市長懇談会

 

*1:この問題については、宮台真司×野田智義『経営リーダーのための社会システム論』の学習会でも取り上げます。