伊丹市職員労働組合のブログ

伊丹市職員労働組合の活動の記録

2022人員確保闘争を振り返って

今回の交渉では、昨年度から組合が声を要求していた「少数職場」の問題について、当局が真摯に取組んでいる姿勢が伝わってきました。少人数職場では、休暇が取りづらい、超過勤務が増加するといった問題だけではなく、知識や技術の継承といった観点からも問題があると認識して、解消に努めているとの回答がありました。

その結果、少人数職場の問題は解消しつつあると組合も認識しているところですが、課単位ではなくグループ単位で見た場合、少人数となっている職場は依然として数多くあります。また、新たな問題として、主査級職員が偏在しているような状況も発生しています。これらの問題についても引き続き労使で課題を共有し、解決に取組むことを確認しました。

保育職場における人材不足についても、当局が職員募集や職員配置の在り方に対して取組んでいることは一定は理解できるものの、募集しても人が集まらなかったということですむ問題では無く、人が集まらない原因分析を行い、人材不足を解消していくことが当局の責務であることを伝えました。

また、保育職場における業務のデジタル化に関しては、デジタル化そのものが目的化して業務負担が増えるようなことがないように要求しました。その上で、現場が負担・不満を感じるのは、職場の環境や業務の仕方に変更があるときに十分な説明がなされていないことも背景にあることを説明し、現場への丁寧かつ細やかな情報発信・説明を求めています。

保育士の人材不足に対して、「働きやすさ」や「やりがい」という側面からもアプローチしていきたいという当局の説明がありましたが、「働きやすさ」や「やりがい」は保育士に限ったものではありません。全職員が「働きやすさ」や「やりがい」を持って、健康に働き続けることができるよう、労働条件・職場環境を改善していくことを要求し、交渉を終えました。

6月9日には、市労連で夏期一時金闘争の交渉があります。市労連では、交通・病院・水道・幼児教育に共通する課題を取り上げ、交渉に挑みます。課題は山積みですが、一つ一つでも解決できるよう、取組みを進めていきます。