台風や地震、豪雨による災害の被害が激甚化している現代において、静岡自治研の第6分科会のテーマである「災害に強いまちづくり」は非常に重要な内容です。
池田恵子さんは、多様化する防災の課題に柔軟に対応するために、「被災者の多様性に配慮することが求められる」(28)と指摘し、担い手の多様化と担い手間の新たな連携の必要性を説いています。そして、行政の役割として、「地域組織を母体とした自主防災組織」と「テーマ型の市民団体や専門職団体」を繋げることが期待されているとも指摘されています(29)。
また、情報発信という観点から、次のように述べています。
効果的に避難を促すための防災啓発や緊急時の情報発信についても、現代社会におけるライフスタイル、働き方、価値観の多様化を踏まえれば、担い手の多様化は有効である。(29)
「多様性」に注目した災害対策についての分科会、要注目です。